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【実録】8tの粗大ごみを0円で処分。75万円得した分別マニュアル。

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先日、妻の祖母が亡くなったので、実家の片付けを行ってきました。業界の流行り言葉で言うと遺品整理です。

実家は解体することになったので、家財は全て処分する運びになりました。そこで粗大ごみコンサルタントの私に白羽の矢が立ったわけです。
昔の人はモノを捨てない傾向にあるので処分は非常に大変です。

処分の業者に見積もりを頼んだところ、どこも70万円程度の見積もりだったということなので、家庭内の私の地位向上のためにも、費用を0円にするという独自のゲームで取り組んでみました。

0にするゲーム。テニス用語になぞらえて、ラブゲームと呼ぶことにします。

これから自宅の売却や解体する方にもこの、ラブゲームは非常に有効な手段ではないでしょうか?

工程を考えてから実行する

工程を考えてから実行する

結果から申し上げますと、約8,187kgのゴミを処分して、42,959円の現金を得ることができました。その汗と涙のエピソードを書かせていただきます。

約8t分のゴミを処分したわけなので、相当な量ですよね。
きっちりと工程を作ってからじゃないと、気が滅入ってしまいます。

ちなみに今回の作業は私と60代中盤の義父、叔母の3名での作業、パワーゲート付き2TLトラックをレンタカーして4日間で行っております。

トラックをレンタルする際は、ラッシングベルトも忘れずに借りてください。4,5本あるといいと思います。

下記のような工具や消耗品を用意しました。特殊な機材は使っておりません

  1. 60x100cm 麻袋 100枚(ビニール袋はNG)
  2. 140サイズ 段ボール 20枚
  3. ガムテープ 3本
  4. 養生テープ 3色
  5. インパクトドライバー
  6. ペンチや六角レンチなどちょっとした手動工具

下記のような工程で進めました。

  1. 売却できそうにない家具類を処分する
  2. スクラップにするしかない金属類や家電類を処分する
  3. エアコンや給湯器などの住宅設備を処分する
  4. 衣類や食器、本などの細々したモノを処分する
  5. 製品として売れそうなモノを適切に売る

売却できそうにない家具類を処分する

売却できそうにない家具類を捨てる

売れる家具、売れない家具の見極め方でも書かせていただきましたが、中途半端に古い家具は確実に売却できません。これをまず処分することにしました。

今回、家具類は川口市戸塚環境センターで処分させていただきました。9時受付開始なので、作業は7時スタートです。

家具は体積も大きいので先に処分できれば、気持ち的にも進んだ感じがします。

ここでのポイントは3つ

  1. 選好みをせず、手前にある家具から外に出す
  2. 手前にある家具から外に出すことにより、動線が確保でき、後々の作業効率が非常によくなります。
    序盤から重たいから嫌だなーって思う家具に遭遇する場合もあるかと思いますが、気持ちを無にしてください

  3. 外に出した家具は破壊する
  4. 売却する価値のない家具は比較的簡単に壊れます。近所迷惑にならなそうだったら、トラックの荷台に乗って角を地面に叩きつけてください。
    コントのように壊れてくれます。

    破壊することによりトラックの荷台スペースをフルに活用できます。ちなみに、破壊しないで積んだ場合、2tトラックを満杯に積んでも重量は500~700kg程度にしかなりません。
    荷台をフルに使い、ゴミ処理場との往復回数を減らしましょう

    また、金属部分は処分の方法が異なるので、主に木材部分とプラスチック部分を積みます。

  5. その間、叔母さんは棚の中身を出してもらう
  6. 棚の中には本とか食器とか分別することにより大幅にコストダウンするモノが入っていたりします

    本と食器は段ボールに入れてもらい、それ以外は金属(鉄と鍋などのアルミ・ステンレスは分ける)とそれ以外に分別して麻袋に入れてもらいます。

戸塚環境センターの営業は16時までなので、初日は3往復して、明日の朝一に処分しに行く分を積んで19時に作業完了です。

初日の損益

収入 費用
麻袋 100枚 18,509円
段ボール 20枚 4,050円
戸塚環境センター1(1,650kg) 4,650円
〃2(1,580kg) 4,440円
〃3(1,560kg) 4,380円
レンタカー代 17,280円
燃料代 617円
人件費 0円
収入合計 0円 費用合計 53,926円
損益 -53,926円

初日は何かを売るという行動をしていないので、収入は0円です。

戸塚環境センターは川口市民であれば1kgのゴミを3円で処分することができます。しかも最初の100kgは無料です。奇跡的な安さです。川口市民でよかったー。事業者からのゴミ(産業廃棄物)は受け付けていませんので、注意してください。

ちなみに、業者が産業廃棄物を捨てようとすると相場的には1kgあたり40~50円程度の費用がかかります。

そして、12時間労働でも人件費を0円で計上できる。親族の強みです!バイトなら次の日は確実に来ませんね!

初日に利用した施設

川口市戸塚環境センター

〒333-0803
埼玉県川口市藤兵衛新田290
048-295-0131
平日 9:00-11:30-(昼休み)-13:00-16:00
HP:川口市戸塚環境センター

スクラップにするしかない金属類や家電類を処分する

スクラップにするしかない金属類や家電類を処分する

二日目です。まず、昨日積んだゴミを9時オープンに合わせて4回目の戸塚環境センターへ捨てに行きます。
そろそろ、事業者なんじゃないの?って疑われるタイミングですが、何とかクリアーです。悪いことはしておりません!

繰り返しになりますが、事業者は利用できません。産業廃棄物はダメなんです。なぜ個人より多くの税金を払っているはずの業者が利用できないのかと思うことはございますが…。

二日目はスクラップにするしかない金属類や家電類(廃家電)を処分する工程です。売れるモノと処分するモノの見極めが難しい工程ではあります。

今回、スクラップ類は浜屋さいたま支店に買取ってもらいました。

ここでのポイントは4つ

  1. 処理方法ごとに印をつける
  2. 初日は処分するモノが一種類のみだったのでお義父さん、叔母さんへの指示は簡単でした。

    二日目はモノの見極めがあるので最初の指示を怠ると工程が崩れます。また、売れるモノまでスクラップにしてしまうと収益に影響が出てしまいます。

    複数色の養生テープを購入し印をつけていきます。

  3. マットレスと解体が必要なモノは解体する
  4. 初日同様、荷台の有効活用のため解体できるモノは解体いたします。

    ちなみに、ラスボス級のモノとしては大きめの物置が3台とアルミのカーポートがございました。大さに圧倒されますが、電動のソケットレンチがあれば初心者のお義父さんでも作業はできます。

    マットレスに関しては破格の価格設定で知られる戸塚環境センターで捨てても3,000円程度の費用がかかります。解体して『金属』と『布』という状態にすれば費用はほとんどかかりません。

  5. 雑線やアルミも確保
  6. 雑線ってなに?と思う方もいらっしゃると思いますが、わかりやすく言うと電源コードでございます。

    浜屋では廃家電を1kgあたり1円で買取しています。雑線は1kgあたり150円程度で買取しています。あくまでも廃家電なので動作する必要はありません。製品として売却しない家電に関しては電源コードを切ってしまいましょう。

    1kgあたり約150円の増収が見込めます!

  7. 順番を間違えず積む
  8. 今回、浜屋で処分するモノは『廃家電』、『鉄』、『アルミ』、『雑線』です。

    それぞれ計量するので、ジャンルごとにまとめて積みましょう。待ち時間の短縮及び、計量漏れが少なくなります。

    今回は物置などもあり鉄が多かったので鉄→アルミ→廃家電の順番で積みました。雑線は助手席です。

    計量は廃家電→アルミ→鉄の順番に行う流れになります。

浜屋の受付時間が17時までなので二日目はギリギリまで準備をして持ち込みは断念いたしました。

まだトラックの積載に僅かではございますが余裕があったので、翌日取り外すエアコンと給湯器も載せていこうと思います。

というよりも、体力的な問題の方が大きかったかもしれないです…。

ゴミの搬入量が徐々に減っていっているのを見てお分かりかもしれませんが、体力の低下とともに突き詰める気力も低下していきます…。
これではゲームにならない、頑張るんだ!

二日目は11時間労働。
しかし、大型のモノがほとんどなくなったので、気持ち的には非常に進んだ感じです。

二日目の損益

収入 費用
養生テープ 3本 645円
戸塚環境センター4(1,260kg) 3,480円
レンタカー代 17,280円
人件費 0円
収入合計 0円 費用合計 21,405円
損益 -21,405円

二日目を終了して損益は-75,331円、6,050kgのゴミを捨てました。約6tですよ?2日間でよくここまで頑張った。
自分で自分を褒めてあげたい場面である。

二日目に利用した施設

浜屋 さいたま支店

〒336-0976
埼玉県さいたま市緑区寺山128
048-812-1285
日曜・祝日定休 8:30-16:30
HP:浜屋 さいたま支店

厳密には三日目に使用しますが念のためここに記載させていただきます。

エアコンや給湯器などの住宅設備を処分する

エアコンや給湯器などの住宅設備を処分する

三日目です。エアコンや給湯器は新しければ製品として売れるのですが、製造より10年程経過していたので、スクラップで処分することにします。他のスクラップ同様、浜屋に持って行きます。

エアコンが4台、給湯器が1台設置されていたので、それを外していきます!

ここでのポイントは3つ

  1. ポンプダウンをする
  2. エアコンはガス流出を防ぐためポンプダウンを行ってから取り外します。

    ガスは多少漏れても人体に影響はありませんが、ポンプダウン無しで外してしまうと大量のガスが放出されます。大気汚染の原因になりますのでやめましょう

  3. エアコンのパイプも収入源
  4. エアコンには室内機と室外機を接続するパイプが必ずございます。それがエアコンのパイプです。

    エアコンパイプは銅でできています。大体1キロあたり250~300円程度で買取ってもらえます。室内機が2階にあり、室外機が1階にあるエアコンが2台ありましたので結構な量のエアコンパイプを獲得です!

    被覆などがない銅であれば1キロあたり600円程度、電線は1キロ400円程度で買取ってもらえます。某アイドルの弟さんはこれをやっていたわけです。

  5. ガスが止まっているかの確認
  6. 給湯器に関しては本来素人が外すと危険です。今回は解体する家だったので、ガスを完全に止めてからの作業だったのでOKでした。

    給湯器は水道も繋がっておりますので、元栓を締めてから作業しないと水が噴き出す可能性があります。ご注意ください!

浜屋の受付時間は8:30からなので、6時くらいから作業を開始しようと思っていましたが、寝坊してしまいました…。7時から作業開始です。

エアコンと給湯器の取り外しは慣れてしまえば1台20~30分程度で終わります。外しが完了したら荷台の僅かなスペースに乗せて浜屋へ出発です!

衣類や食器、本などの細々したモノを処分する

衣類や食器、本などの細々したモノを処分する

衣類や食器、本(段ボール類)も戸塚環境センターで処分することは可能ですが、持って行ってはいけません!

これらは分別することにより、買取ってもらえるモノ、無料で回収してもらえるモノに変換することが可能です。

今回、衣類はキングファミリー蕨店、食器はクリーンサポート埼玉南営業所、本(段ボール類)は日坂産商越谷営業所で処分させていただきました。

ここでのポイントは3つ

  1. 微妙のなモノは持って行く
  2. 先入観は捨ててください。衣類は破れていなければ売れる可能性がありますし、食器も割れていなければOKです。むしろ多少割れているのが混じっていても量が多ければ多めに見てくれます。

    そもそも衣類や食器を量り売りで買取っている業者は東南アジアなどに輸出することを前提に買取っている場合も多くあります。

    こんなの売れないだろうなーって思うモノもダメ元で持って行ってください!

  3. ルートを考慮した積み込み
  4. 浜屋の時と同じですが、下ろす順番を考慮してトラックには積み込んでください。

    今回は紙類→食器類→衣類の順番で下す予定なので、衣類→食器類→紙類の順番で積みます。

    衣類のような形が定まっていない荷物をトラックの奥に積む際はコンパネとラッシングベルトで壁を作るといい感じに積めます。この話はまた後日。

  5. 営業時間の確認
  6. セカストやトレファクなどの一般顧客向けのお店は大体夜までやっていますが、産業廃棄物を受け入れているような会社は基本的に朝が早くて夜も早いです。

    朝7時から営業を開始して最終受付が16時という会社も結構ありますので、荷物の下ろし先が複数ある場合は特に注意しましょう。

    行ったけど、営業時間外だった!というときほどモチベーションが落ちることはありません…。もしこれを私の部下がやった場合、3発は殴ります。次回は気を付けるように優しく指導します。

キングファミリーに衣類を売って三日目の業務は完了です。

18時頃に帰宅の途に付けましたので、本日も11時間の肉体労働でございます。

三日目の損益

収入 費用
鉄(612kg) 17,185円 レンタカー台 17,280円
アルミ(101kg) 7,636円 燃料代 822円
エアコン(154kg) 11,642円 人件費 0円
エアコンパイプ(11kg) 2,970円
本・段ボール(約500kg) 0円
食器(144kg) 3,600円
衣類(53kg) 53円
収入合計 43,086円 費用合計 18,102円
損益 24,984円

三日目は1,707kgのゴミを捨てて24,984円の利益を得ることができました。
現段階で、トータル7,757kgのゴミを捨てて50,347円の損失です。

三日目に利用した施設

クリーンサポート 埼玉南営業所

〒335-0031
埼玉県戸田市美女木1-29-15
0120-538-799
日曜・祝日定休 10:00-18:00
HP:クリーンサポート 埼玉南営業所

キングファミリー 蕨店

〒335-0001
埼玉県蕨市北町1-18-5
048-434-4030
不定休 買取受付は10:00-17:00
HP:キングファミリー 蕨店

日坂産商 越谷営業所

日坂産商さんに関しては実際このような業務をやっているかどうかは不透明です…。たまたま現場から近く、それっぽい会社だなーと思って突撃したところ、『置いていっていいよ。』と言われたので置いていきました。

もし、業務外のことを引き受けてくれたのであれば非常にアレなので、ここで紹介するのは控えさせていただきます。

量が多く、走る時間があるのであれば1キロあたり2,3円程度で買ってくれる会社もあります

製品として売れそうなモノを適切に売る

製品として売れそうなモノを適切に売る

最終日、最終日です。作業もいよいよ大詰めです。

ここまでいろいろな会社にゴミを捨ててきましたが、受け入れてくれないゴミも中にはございます。それは結局、戸塚環境センターへ持ち込む運びになります。

また、最後の最後で掃き掃除など屋内の簡易清掃を行って出てきたゴミも一緒に積んでいきます。営業時間は16時までなのでそこから取り掛かります。

最後のゴミ捨てが終わったら、いよいよ製品として売れそうなモノだけが残ります。

一般ウケする商材はセカンドストリート東川口店で買取、溶接機はリサイクルショップ良品企画で買取、その他はヤフオクで販売しました。

ここでのポイントは3つ

  1. 大型で一般ウケするモノは有名店へ
  2. 冷蔵庫と洗濯機、ダイニングセット、溶接機が大型で売れそうなモノだったのですが、これはリサイクルショップに売ることにしました。大きいので自宅保管できませんので…。

    冷蔵庫、洗濯機、ダイニングセットに関しては一般ウケする商材なので、近くのセカストやトレファクに売ればいいと思います。

  3. 大型で一般ウケしないモノは改めて検索
  4. 溶接機は一般ウケする商材ではないので、セカストやトレファクだと買取価格が非常に安いか取り扱ってもらえない場合もございます。近くのリサイクルショップを検索してみましょう。

    工具専門店やインターネットで常に相場を監視しているような無店舗型リサイクルショップがいいかと思います。そこで、先の一般ウケする商材の買取価格も高ければまとめて売るのもアリだと思います。手間が省けますからね。

    ただし、無店舗型のショップはぼったくり業者も存在しますので、不安があればご相談くださいませ。

  5. 小型のモノはヤフオクで売る
  6. 自宅で保管できる程度の小物は利益率を高めるためにヤフオクで売ります。

    売れそうな小物はトランペットと電位治療器、古いラジカセ、古い電動工具が20台程度ありました。

    古い電動工具は壊れているものも含まれている可能性があるので、ジャンク品として20台まとめ売りしました。

    上記の商材は全て1円スタートのオークションでもそこそこの価格まで競ってくれます。

ヤフオクに出品したものに関してはまだ発送業務が残っておりますが、こうして4日間の実家整理業務が完了いたしました。

最終日は9時作業開始の16時作業完了でございます。7時間労働。なんてホワイト企業なんだ!

それでは最終日の収益を発表させていただきます。

最終日の損益

収入 費用
冷蔵庫 8,000円 戸塚環境センター5(230kg) 390円
洗濯機 5,000円 レンタカー台 17,280円
ダイニングセット 1,000円 燃料代 154円
溶接機 20,000円 人件費 0円
トランペット 16,100円 ヤフオク手数料 9,160円
電位治療器 28,500円 発送費用 5,310円
古いラジカセ 12,000円
古い電動工具20台 35,000円
収入合計 125,600円 費用合計 32,294円
損益 93,306円

製品として売却したモノは大体200kg程度だと思うので、最終日は約430kgのゴミを捨てたとカウントします。

ちょっと高価なモノも売ることができたので、最終日は93,306円の利益を得られました。

最終日に利用した施設

セカンドストリート 東川口店

〒333-0801
埼玉県川口市東川口4-25-1
048-960-3470
年中無休 10:00-22:00
HP:セカンドストリート 東川口店

リサイクルショップ良品企画

〒343-0851
埼玉県越谷市七左町4-113-1
0120-222-458
不定休 買取受付は10:00-18:00
HP:リサイクルショップ良品企画

結果発表

結果発表

4日間、なかなかのブラック労働を行った結果がこちらです!

収入 費用
マテリアル売却 43,086円 消耗品費 23,204円
製品売却 125,600円 戸塚環境センター 17,340円
レンタカー代 69,120円
燃料代 1,593円
ヤフオク手数料 9,160円
発送費用 5,310円
収入合計 168,686円 費用合計 125,727円
損益 42,959円

最終的に製品として売却したモノも含めて約8,187kgのモノを捨てて、42,959円の収益を上げることに成功しました!当初、目論んでいたラブゲーム以上の成果を得ることに成功いたしました!

本来は70万円程度の費用がかかるはずだったので、約75万円も得してしまいましたね。

処分の業者がやるとどうして高いの?

処分の業者がやるとどうして高いの?

お金を貰わなくても42,959円の利益が出たのに何で処分の業者は70万円の見積もりを出してきたのでしょう?ここからはその分析をしてみます。

処分の業者が作業するとこのような損益になる

処分の業者が作業した際の予想損益は下記のようになります。

収入 費用
マテリアル売却 43,086円 消耗品費 25,000円
製品売却※1 191,600円 産業廃棄物処理代※2 305,208円
売上高 700,000円 車両費※3 40,000円
燃料代 2,000円
ヤフオク手数料 19,160円
発送費用 35,310円
人件費※4 276,250円
収入合計 934,686円 費用合計 702,928円
損益 231,758円
※1:大型商材もヤフオクで販売と前提。それに応じてヤフオク手数料、発送費用も調整。
※2:1キロあたり45円プラス消費税8%で処分したと仮定。
※3:自社で所有しているトラックを使用したと仮定。
※4:時給2,000円換算の管理者1人と時給1,500円換算の作業員が3人で作業すると仮定。

処分の業者は70万円でその仕事を引き受けても231,758円しか利益が出ません…。
4日間の作業で従業員1人分の月給を確保できたじゃないか?それは違います。

これだと、事務所・倉庫の維持費や事務員の給与、営業コスト、社会保険料、税金などなど…その他の間接費用をペイできません。ちょっと間違うと赤字の仕事になってしまいます。

ここでのポイントは3つ。

  1. 産業廃棄物処理代は高い
  2. こういった家庭から出るゴミに関しては個人で捨てたほうが圧倒的に安いです。特に川口市は破格です。私は札幌市にも住んでいたことがあるのですが、札幌市の公共施設だと1キロあたり17円でした。

    業者だから安く処分する方法があるんでしょ?と思うかもしれませんが、安く処分には、荒川にぶん投げるしかありません。できる限り売れるモノを売却するしかありません。

  3. 人件費は高い
  4. 人手不足と言われて久しいですが、特にこの業種の人手不足は他業種に比べて激しいです。

    この職種は建設業が一番近い職種かと思うのですが、建設業の有効求人倍率は2018年8月現在、4.94倍です。

    要するに給料がどんどん上がる状態です。今回の設定では時給換算1,500~2,000円で設定させていただきましたが、今後しばらくは上がり続けるでしょう。

    私たち消費者としては相見積もりを取って安い方を選ぶというのも重要な行動ですが、あまり金額を叩きすぎると、いつかやってくれる業者は無くなってしまいますね…。

  5. 作業員のモチベーションや知識の問題
  6. 恐らく、70万円で見積もりを出している業者はその会社の社長や幹部社員が作業に参戦をする前提で出している見積もりだと思います。

    私はゲーム感覚のモチベーションが高い状態で今回の業務を行いましたので、細かい分別や製品として売却できるモノは最大限、収益に変えることができました。

    処分の業者に依頼するとしても私がお金を払うわけではないので、懐が痛むわけではありませんが、FFのレベル上げの感覚で損益を追求しました。結果を楽しむことが重要です。

    モチベーションや知識が不足している作業員のみでこの業務に臨むと、しっかりとした分別はしませんし、売れるモノも捨ててしまいます。無駄な動きも発生するでしょう。当然、結果を楽しむ作業員は稀です。

    70万円でもハイリスクローリターンのギャンブル的な仕事になってしまいます。

お住まいの自治体にもよりますが、こういった要因で業者に依頼した場合と自分たちで処分した場合では大きな価格差が生じます。ご理解いただけたでしょうか。

まとめ

自宅の売却や解体の時に出る大量のゴミは分別することにより限りなく0に近い費用で処分することができるラブゲームを実現できました!

しかも、どうせ100万円近くかかると思っていたということで、お義父さんから50万円貰うことができました!
しかし、直ちに妻に没収されたので私の収益もラブゲームです…。

下記3つのポイントを押さえましょう。

  1. 工程をしっかりと組んでから業務を開始する
  2. 売れるモノは製品だけではない
  3. 製品はできる限り利益率が高い個人売

あとは作業する皆様の体力次第でございます…。

ご不明な点がございましたらお気軽にコメント欄よりご連絡下さいませ。
健闘を祈ります!!

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